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April 2007 の記事

[Fn] キーと組み合わせて入力する赤字の記号たちが
EM・ONE ではキーボードの右側に寄せてあります。
左手で [Fn] を押しながら、右手で記号入力するときに押しやすくなりました。

ZERO3 では記号が左右に分かれた配置になっています。[Fn] キーは必ずしも
同時押ししなくてもいいので、実はこれでもそんなに困りません。
でも打ちやすくなったのでちょっとした改良点です。

その他細かいですが、使っていて気がついたキーボードの文字入力です。

◎[Shift] を押して離してから、[Fn]+[P@] でバッククオート「`」の入力
◎[Shift] を押して離してから、[Fn]+[O\] (オー) で「|」

さらに

◎[Fn]+[I~] でキーの刻印どおりチルダ「~]が入る
◎[Shift] + [0] (ゼロ) でもチルダ「~」が入る
◎[Shift] を押して離してから、[Fn]+[U^] でもチルダ「~」が入る

なんと記号チルダ「~」(IME on だと「~」)の入力方法が3種類もあります。
偶然だろうけど、こんなに方法があるならどれかを [] や {} の入力方法に
割り当てて欲しかった・・。

ちなみにこれらの組み合わせは、記号配列が異なるものの ZERO3 でも
いっしょでした。


emobile EM・ONE USBキーボードの改造」の続きです。
キーボード側の USB ケーブルを短く切って、中でハブにつなぎました。
キーボードの USBコネクタは厚みを削るために切り開いて
金属端子部分だけにしています。



これで外に出ている USB コネクタは2つとも使えるし、
不要なケーブルも無くすっきりしました。

EM・ONE だけでなく W-ZERO3[es] でもそのまま使えました!

次は 無線マウスの受信機か、USBメモリの内蔵化を考えてます。

詳細はこちらをどうぞ
emobile EM・ONE USBキーボードの改造


イーモバイルの EM・ONE (S01SH) で行った設定や入れたソフトのメモです。

●設定など

・操作音消去
  設定→音と通知→音の設定→サウンド
    チェックを全部はずす

・スライド時の音
  設定→システム→ユーティリティ→音量調節ボタン
    コントロール/インプット設定へ切り替えたときに音を鳴らす
    のチェックをはずす

・パスワード確認
  設定→システム→ユーティリティ→パスワード確認
    必要に応じて設定

・時刻設定
  設定→システム→時計とアラーム

・通知設定消去
  設定→音と通知→音の設定→通知
    プルダウンメニューからイベントを選んで、チェックをはずす
    バッテリ警告など

・ATOK設定変更
  設定→ATOK設定→プロパティ→入力・変換
    推測変換を有効にするのチェックをはずす
    (また「日本語入力に ATOK を使用する」のチェックをはずすと MS-IME)

・Today画面
  設定→Today→アイテム
    不要な機能のチェックをはずす

・キーリピート速度
  設定→ボタン→上/下コントロール
    ハイライト移動開始までの待ち時間 短く
    ハイライトの移動速度 速く(一番右端)


●インストール

・リアルVGA化
 EM・ONEでリアルVGA(お試しでハーフVGAも)

・フォントキャッシュ容量の変更
 Pocket の手 for Windows Mobile 5.0
 フォント設定→フォントキャッシュサイズ 4M (4096KB)
 アプリ起動設定→ソフトキー設定変更

・GSFinder (ファイル操作)
 GSFinder+
 GSFinder-C

・GSPlayer (音楽プレイヤー)
 GSPlayer

・EasyDial (ネット接続)
 EasyDial Ver1.00
  アーカイブを展開して、EasyDial.exe を「 \Program Files\bin 」に入れる。
  ( \Program Files\bin は先に作っておく )
  GSFinder を使って、EasyDial.exe のショートカットをつくり、
  ショートカットを「\Windows\スタートメニュー\プログラム」に入れる

・Tombo (テキストメモ)
 TOMBO Project

・ChotCalc2 (電卓)
 ChotCalc2

・EBPocket (辞書ソフト)
 EBPocket - PocketPC,WindowsCE用EPWING/電子ブックビューア

・MS-IME キー設定
 imekeyset5

・ctrlswapmini (キーカスタマイズ)
 ctrlswapmini

・PocketPuTTY (ssh ターミナル)
 PocketPuTTY 日本語対応版
  アーカイブ内の PocketPuTTY.exe を「\Program Files\bin 」に入れる。
  GSFinder を使ってショートカットを作成して、
  「\Windows\スタートメニュー\プログラム」に入れる。

・Skype (電話)
 Skype

・NetFront (ブラウザ、市販ソフト)
 NetFront v3.3

・PocketWZ (テキストエディタ、市販ソフト)
 PocketWZ v3.0
 Pocket WZ-EditorをWindows Mobileで起動できるようにするパッチ


●ネットワーク
・無線LAN (AESで失敗したのでTKIP)
 設定→接続→ネットワークカード
  (1) 新しい設定の追加
  (2) ネットワーク名 (SSID)
  (3) 認証: WPA-PSK、暗号化: TKIP、ネットワークキー: <設定する>
 キーボードの [Fn]+[1] で、無線LAN の On/Off 切り替え


●PC接続
・Vista
  同期ソフト Mobile Device Center 6 を install (vistaのみ)
  USB 接続、パートナーシップの設定を行う
  同期項目は必要に応じて
  パートナーシップを設定した後の Bluetooth 同期は、EM・ONE で
  ActiveSync を起動して、右下のメニュー「Bluetoothから接続」


●おぼえがき
・リセット  キーボード面のリセットボタン
・フルリセット 電池カバーをはずして中のフルリセットボタン
・フォーマット [Fn]+[F] 押したまま電源ON (データ消える)
・画面キャプチャ [Fn]+[Shift]+[C]


●EM・ONE 関連
SHARP EM・ONE
emobile.jp サポート (ダウンロードなど)
EM・ONEまとめWiki


EM・ONE を使い出してから、USBキーボードに飽き足らずマウスまで
持ち歩くようになってしまいました。
キーボードと一緒にマウスをつなぐには USB ハブも必要です。

ケーブルの取り回しがごちゃごちゃしてきたので、
キーボードに USB ハブを内蔵してみました。



USB ハブ ELECOM U2H-MN4B を分解してみます。
はめ込んであるだけなので、隙間にマイナスドライバなどを入れて徐々に
こじ開けるとふたが取れました。
基板もコネクタもいい具合に薄いのでキーボードに入りそうです。



USB キーボード ELECOM TK-UP84CP を分解します。
中に鉄板が2枚ありますが、ただのおもりなので取り除きます。
コネクタとケーブルの取り回しを考えてハブが入る場所を作ります。



ハブについてきた MiniUSB ケーブルのコネクタは結構厚みがあったので、
カッターで薄く削りました。



基板をはめ込んでみました。
LED に高さがあるので、この向きじゃないと入りません。
ハブを分解したときに出てきた薄いプラ板をそのまま入れて絶縁に使います。



組み立てるといい感じです。



ただのハブなので、自分自身、キーボードのケーブルもつながない
といけないのがいまいちです。



うまく内蔵できましたが、ケーブルの取り回しは思ったより楽になっていない
気がします・・。
やっぱりキーボードケーブルは内部で結線しないとだめですね。

まだ試してませんが W-ZERO3[es] でも使えると思います。

分解したら結構キーボード内部にスペースがあったので、
最初からキーボードも一緒に持ち歩くと決めてしまえば、内部側のポートに
マウス用受信機 とか
USBメモリ とか
Bluetooth アダプタ([es]向け) とか
も入りそうです。

外部電源になるバッテリーも内蔵できたらいいですね。


EMONE には紙のしっかりしたマニュアルがついています。
でも購入時の化粧箱には入っておらず、箱とは別のビニール袋で渡されました。
おかげで帰りの電車の中でも退屈せずに済みました。
もしかしたら、当初は CD-ROM などのオンラインマニュアルだけを想定して
いたのかもしれません。

この EM・ONE のマニュアルは PDF でダウンロードすることができます。
EM・ONE 取扱説明書ダウンロードサービス

EM・ONE 向けに小さいファイルも用意されていますが、わざとパソコン向けの
PDF マニュアル、約30MB を開いてみました。
emobile EM・ONE 使い切れないメインメモリ」の続きです。

EM・ONE に入っている Picsell PDF Viewer はバックグランドで読み込みが
行われており、最終的には全ページのキャッシュが行われるようです。
空きメモリが徐々に減っていき、しばらくするとメモリ不足でエラーが出ます。



このときのメモリ容量です。

 プログラム実行用
 合計: 111.20
 使用領域: 43.00 MB
 空き領域: 68.20 MB

まだまだ空き領域が残っているのにエラーが出るので、枯渇しているのは
物理メモリではなくてメモリ空間の方だとわかります。
WindowsCE5.0 の制限とはいえ、メモリがあるのに使えないのはかなり
もったいないですね。

その後さらにメモリを食いつぶしてみます。

・NetFront v3.3 で 重そうなページを Tab 5枚分(max) 開く
・Opera で重そうなページを Tab で 7枚開く

この時点でやっと「空きメモリ: 17MB 」まで減りました。
(この直後、重くなって固まった、、、、のでリセットかけました)

もう少し時間が取れたらまたいろいろと実験してみます。

EM・ONE の画面キャプチャも ZERO3 と全く同じ操作でできました。
[Fn] + [Shift] + [C] の同時押しで ¥ に BMP で保存されるようです。


先日まで使っていた小型軽量の [es] と比べると、
EM・ONE は少々大きいけれど、
その分非常に良いなと感じるところがあります。
それは十分に広くて大きな画面です。



解像度も WVGA 800x480 と広いですが、液晶画面の大きさも異なります。
「2.8インチ → 4.1インチ」の差は予想以上でした。

画素そのものが大きい分だけ小さいフォントでも読めるので、
結果 解像度以上に画面が広く使えるようになりました。

縦にしても一応横 80桁でテキストを閲覧できます。
(PWZ 上ではスクロールバーの分文字が減るので 80より少ないです)



さらに小さくしてもぎりぎり、何とか読めるサイズです。



計算してみると

●ZERO3[es] (WS007SH)
・2.8 インチ = 7.1cm
 640:480 = 4:3、対角線が 7.1cm
  横 5.92cm
  縦 4.44cm
  1pixel = 0.093mm

●EM・ONE (S01SH)
・4.1 インチ = 10.4cm
 800:480 = 5:3、対角線が 10.4cm
  横 8.92cm
  縦 5.35cm
  1pixel = 0.112mm

●ZERO3 (WS003SH/WS004SH)
・3.7 インチ = 9.40cm
  横 7.52cm
  縦 5.64cm
  1pixel = 0.118mm

画素自体は ZERO3 の方が少しだけ大きいようです。

現在 EM・ONE は USB の外付けキーボード&マウスと一緒に持ち歩いていて、
どちらかといえば HandheldPC に近い使い方をしています。
普段は電車の中で web を閲覧したりメールをチェックしてますが、
打ち合わせのメモや議事録用にしっかり打てるキーボードが活躍しています。
広い画面が良いですね。

マウスが使えてポインティングデバイスもあるので、
[es]とはまた違う意味で画面をタップする回数が減りました。


EM・ONE のキーコードをしらべてみました。
キーコード(VK)だけでなくスキャンコードまで ZERO3 と同じでした。
ソフトの互換性も本当に問題なさそうです。

下のリストは左側2桁がキーコード(VK)、右側2桁がスキャンコードです。
キー設定アプリなどではキーコード(VK)だけ使うので、本当はスキャン
コードまで調べる必要はないです。
blog だと tab や空白がつぶれるので少々見づらくなってしまいました。


比較のために久しぶりに W-ZERO3[es] を手に持ったら軽いこと軽いこと!
使ってるときはここまで実感無かったけど、本体も軽いし持ちやすいし
ボタンも押しやすいです。

EM・ONE は今のところインプットスタイル(キーボードを開いた状態)+両手
持ちで落ち着きました。ポインティングデバイスにもかなり慣れて、
PC みたいに多用しています。
カーソルキーはつぶれて斜めになってます。厚みとしてはわずかな差なのですが、
フレームよりへこんでいるため右と下が結構押しづらいです。
キーボードがへたりやすいのはこまりものです。
とりあえずシール等を貼って厚みを持たせたり、いろいろ工夫してみるつもりです。


●EM・ONE S01SH

[1] 31 01
[2] 32 02
[3] 33 03
[4] 34 04
[5] 35 05
[6] 36 06
[7] 37 07
[8] 38 08
[9] 39 09
[0] 30 00
[-=] BD 38
[BS] 08 33

[Q] 51 20
[W] 57 26
[E] 45 14
[R] 52 21
[T] 54 23
[Y] 59 28
[U] 55 24
[I] 49 18
[O] 4F 1E
[P] 50 1F

[Tab] 09 34
[A] 41 10
[S] 53 22
[D] 44 13
[F] 46 15
[G] 47 16
[H] 48 17
[J] 4A 19
[K] 4B 1A
[L] 4C 1B

[Shift] 10 31 (10 1B)
[Z] 5A 29
[X] 58 27
[C] 43 12
[V] 56 25
[B] 42 11
[N] 4E 1D
[M] 4D 1C

[Ctrl] 11 32
[文字] 5C 11 + 76 11
[Space] 20 39
[,;] BC 00
[.:] BE 01
[/?] BF 3A
[Enter] 0D 37

◎横画面時
[Left] 25 3E
[Up] 26 3C
[Right] 27 3D
[Down] 28 3B

◎縦画面時
[Left] 25 3B
[Up] 26 3E
[Right] 27 3C
[Down] 28 3D

[回転] 5B 16 + C7 16
[Camera] -- --
[Vol+] 75 00 , 26 00
[Vol-] 76 00 , 28 00

[OK] 5C 00 + 75 00
[Win] 5B 00 (5D 00)
[Home] 5B 00 + C1 00
長[Home] 5B 00 + C3 00
[StMob] 5B 00 + C2 00
長[StMob] 5B 00 + C4 00
[IE] 9D 00
長[IE] 5B 00 + C5 00
[Mail] 9D 00
長[Mail] 5B 00 + C6 00

[Fn]+[3] 70 43
[Fn]+[0] 71 44
[Fn]+[BS] 2E 03
[Fn]+[Tab] 1B 09
[Fn]+[文字] 1C 0C
[Fn]+[Enter] 5C 10
[Fn]+[U] BB 04


●W-ZERO3[es] WS007SH

[左Soft] 70 43
[右Soft] 71 44
[Win] 5B 4E
[回転] 5B 16 + C4 16
[Vol+] 75 00 , 26 00
[Vol-] 76 00 , 28 00


今のところ EMONE は安定して動いています。特にリセットしなければ
ならない様子もなく、メモリ(RAM、ワークメモリ)が多いおかげかもしれません。
だけどよく考えたら最初 W-ZERO3[es] を手に入れたばかりの時も同じように
感じたので、単に購入直後でまだそれほど使ってないせいかもしれません。

EMOBILE EM ONE 神経質なタスク管理からの開放」で書いたように、
今のところいちいちアプリの終了を気にしないで使ってみています。
使って気がついたのは、設定の「メモリ」で確認すると
実行メモリの空きがずっと 50~70MB くらいあることです。

だったら最初から入ってるアプリを全部起動しておけば、
昔の PDA (PI-ZAURUS/MI-Zaurus/Palm等) みたいに各機能の切り替えが早くなって
いいんじゃないかと、
PocketPC の本来の使い方を実践すべく片っぱしからアプリを起動してみました。





・注意点
 RealVGA 化しているのでおそらく標準状態とは数値に差があります。
 またフォントキャッシュを 4MB に拡張しています。キャッシュ容量が少ない
 状態で DicLand 等の文字を大量に使うアプリが裏で動いていると、
 かなり動作が遅くなってしまうようです。
 またさすがにこの状態では使っていません・・。


●リセット直後
 プログラム実行用
 合計: 111.20
 使用領域: 18.33MB
 空き領域: 92.87MB

●プログラム22本起動後
 合計: 111.20
 使用領域: 50.72MB
 空き領域: 60.48MB


プログラム22本起動時の値がこれです。実はここで大きな壁にぶち当たって
しまいました。これ以上アプリをいくら起動しても 20~22本で止まってしまい
これ以上に増えません。
ちょうどメモリ管理画面のリストの上から順番に、古いアプリが次々消されて
いきます。

いわゆるこれが WindowsCE のプロセス数制限なのでしょう。WindowsCE では
プロセス個数の最大が 32個までなので、システム側で常駐しているタスクが
約10本ほどあることになります。

また上の数値にはいくつか注意点があります。

・起動した直後で大きなデータを読み込んでいない
 IE、Opera、NetFront の3本だけ emobile.jp のトップページを開いて
 います。他のアプリは特に大きなデータを開いているわけではないので
 プログラム起動のみのメモリ使用量になっています。実際は大きなデータ
 を開くなど、使っているうちにもっとメモリを消費するでしょう。

・デマンドページングが考慮されていない
 起動時にプログラムコードが全部メモリに乗るとは限らないので、
 おそらく実行したコード分のページしか容量計算に入っていないと思われます。
 よってきちんと使用して機能を使っていればもっと増えるでしょう。


ですが WindowsCE 自体はメモリ空間が狭いので
まだまだ実メモリに余裕があることにはかわりません。

WindowsCE 5.0 の1プロセスあたりの仮想メモリ空間は 64MB しかないそうです。
これは共有の DLL 領域 32MB を含んだ大きさなので、1つのプロセスが
使用できる実メモリは半分の 32MB になります。
だから目一杯メモリを消費するアプリがあっても、あと2本分は大丈夫という
ことでしょうか。

EM・ONE で実行メモリを使い切る状態はなかなか無いのかもしれません。
もしかしたら StationMobile (ワンセグソフト) あたりがかなり使うのかも
しれません。


ちなみに 32×32 = 1024 なので、もし 1GByte のメモリ(RAM)があったら、
全プロセス(slot)の全メモリ空間を完全に埋め尽くすことができる計算です。
最近はリソースも増えて、ムービーなど巨大なデータを使うアプリケーション
も多いので、今となっては少々きつい仕様だと思います。

昔の WindowsCE では、この1プロセスあたりのメモリ空間がさらに半分しか
なかったそうです。

WindowsCE 6.0 からは、1プロセスに割り当てられる仮想メモリ空間は
2GByte (64倍)、同時に走るプロセス数の上限も 1000倍になるそうです。
これでようやく一般的な 32bit のデスクトップ用 OS と同等のスペックに
なります。
早く WindowsCE 6.0 の製品が出てきてほしいところです。
(WindowsMobile7.0あたりから?)


emobile EM・ONE のバッテリーと操作」では HSDPA 通信時の実働時間をテストしました。
今度は無線LANでどれだけバッテリーが持つか試してみました。
条件は前回とほぼいっしょです。

・暗号化WEP、11b/g 対応ルーター
・HSDPA と Bluetooth は off
・画面の明るさは最大輝度から三番目(MAX-2)
・キーボードのライトは「バックライト設定と連動」に設定
・インプットスタイルを使用
・音は消音状態
・標準バッテリー

バッテリーがフルの状態から約 2時間50分 持ちました。

◎1時間45分、バッテリー1目盛り消費
◎2時間45分、2目盛り消費
◎2時間50分、警告とバッテリー LED の赤ランプ点滅
◎2時間53分、電源強制切断

たぶん使い方によって誤差はあるでしょうが、無線LAN の方がバッテリー
消費が少ないようです。テスト中は HSDPA を off にしていたので、
待ち受け状態だともっと持続時間は短いでしょう。

テストした無線ルーターとの相性があんまりよくないのか、電波強度は
良好なのに HSDPA 通信時よりも速度が出ませんでした。また TKIP だと大丈夫
なのに AES でつながらなかったので、取りあえず WEP でのテストとなりました。
古いルータだったせいかもしれません。

W-ZERO3[es] と違って、EM・ONE はバッテリーが少なくなっても画面の明るさが
変わらずキーランプも消えないのは良いですね。


部屋の奥では少々ワンセグの入りが悪かったので、外付けのアンテナを
つないでみました。使ったアダプタは Vodafone の TV 付き携帯電話用に販売
されていた「TVアンテナ接続ケーブル ZTPH03」です。



平型コネクタに取り付けるタイプで、もともと V905SH で使っていました。
EM・ONE 用の純正オプションではないけれどきちんと映るようになりました。
一応使えるようですね。

ワンセグ視聴時の音声がなかなか大きくならないなと思ったら、WindowsMobile
のシステムの音量と、ワンセグソフト(StationMobile)の音量は別物でした。
本体上部についてる音量ボタンだけでは MAX にならないので、StationMobile 側の
音量も同時に調節する必要があります。
音量バーの表示は右下の TVリモコンみたいなボタンでできます。


EM・ONE で通信中のバッテリー持続時間を調べてみました。
・電波状況はだいたい EM・ONE 本体で 1Mbps 近く出る状態(移動なし)
・電波強度 LED は ON のまま
・画面の明るさは、最大輝度から3番目 (MAX-2)
・無線LAN と Bluetooth は off
・キーボードのライトは「バックライト設定と連動」に設定
・インプットスタイルを使用
・RealVGA 化済み
・NetFront v3.3 または Opera を使用中
・音は消音
・標準バッテリー

バッテリーがフルの状態からほぼきっかり 2時間持ちました。
条件によってかなり変動すると思うので、1つの例としてのみ参考にしてください。

◎1時間後に、バッテリー1メモリ消費
◎1:30 後に、2メモリ目消費
◎2時間後に、メモリがすべて消えてバッテリー警告と LED 赤ランプ
◎赤ランプから約 5分後に強制電源切断

通信接続状態のまま web 閲覧しつつブラウザを操作していました。
そのため常に通信しっぱなしではありませんが、だいたい実用に近い条件
だったのではないかと思います。

操作は主にポインティングデバイスとキーボードを使い、画面のタップは
少なめです。
ポインティングデバイスの操作だけでもキーボードライトがついてしまうため
キーボードはほぼ青く光りっぱなしでした。
しかもインプットスタイルだったのでキーボード全面です。
これは少々厳しい条件だったかもしれません。
コントロールスタイルの場合はカーソルキーのライトしか光らないようです。

電波強度 LED の off、キーボードライトの消灯、バックライトの明るさを
下げることで、バッテリー持続時間はもっと長くなるでしょう。
また電波状況によってもバッテリー持続時間の増減があると思われます。


2時間使い続けて操作もすっかり慣れました。

[Fn] + [3] の左ソフトキーは多用しました。例えばブラウザで前のページに
戻る場合は
 ・Opera = [Fn] [3] [E]
 ・NetFront = [Fn] [3] [Enter]
でいけます。

ポインティングデバイスは意外に使えます。これだけで全部やろうとしないで、
両手で持ってカーソルキーやキーボードショートカットを使いつつ補助として
使います。
例えば画面左上にずっとカーソルを置いておけばスターとメニューをすぐ呼べるし、
右サイドに常においておけばスクロールバー操作に使えます。

しばらく使っていたら、よく使うキーだけ周りのキーよりも低くなってきたのが
気になります。なんだか EM・ONE のキーは徐々に陥没していくようです。
カーソルキーの右と下だけが周りのフレームと同じ高さになって、押しづらく
なってしまいました。まだ三日目なのに。
ソフトキーで多用したせいか、数字の [3] も他のキーよりわずかに低くなって
います。それでもクリック感はきちんとあるので入力自体に不都合はありません。
(使い方が悪かったのかも)

[文字] キーは
・4回押して「半角英数」
・1回押して「ひらがな」
の2つのリズムだけ覚えたら、ほぼ入力切り替えに困らなくなりました。


同じ WindowsMobile5.0 で同じ SHARP 端末ということもあり ZERO3 とほぼ
同じソフトが動作します。セッティングも慣れているのでスムーズです。
逆に慣れてるが故に、独立したソフトキーがないのとスライドしないと
カーソルキーを使えないのは慣れるまでちょっと違和感がありました。
電源を入れた後ついつい手がカーソルキーを捜してしまいます。

また基本横画面なので、アプリによっては画面が下にはみ出てしまい
スクロールしないと全体が見えなくなってしまうものもありました。
画面のピクセル数は多いはずなのに画面が少々窮屈な印象です。

ZERO3[es] より画面も大きいことだし、EM ONE では RealVGA で使ってみる
ことにしました。これだと画面がはみ出たりダイアログが窮屈に見えることも
なくてたいへんいい感じです。
EM・ONEでリアルVGA(お試しでハーフVGAも)


キーロックは本体の左側面下にある小さいボタン「縦横切り替えボタン」の
長押しでできました。


ブラウザは ZERO3[es] 同様に標準で IE と Opera が入っています。
以前購入した NetFront v3.3 も入れてみました。
それぞれ得手不得手があるので、サイトによって使い分けるつもりです。
ちょっと残念なのは、NetFront v3.3 だと EM・ONE のスクロールホイールが
使えないことです。


USB HOST もばっちりでした。ZERO3[es] で使っていた USB キーボード
ELECOM TK-UP84CP もそのまま使えています。
さらに USB マウスも使えます。ポインティングデバイスを内蔵しているので
カーソルもあってしっかり動くし、Opera 等対応ソフトではマウスのホイールも
使えます。なかなか相性が良いです。


W-ZERO3[es] と同様に日本語変換は ATOK が入っています。
「設定」→「システム」→「ATOK設定」で ATOK の設定ができて ATOK を
使わないこともできます。

IME操作のキーカスタマイズがしたかったので ATOK は OFF にしました。
その後、imekeyset5 を使って外付けキーボード向けにキー操作を
設定しています。外付けキーボードの [変換] キーだけで IME の on/off も
できるようになりました。
この辺の設定もアプリも ZERO3[es] と同じで、問題なく動作しているようです。


ctrlswapmini も組み込んでみました。きちんと動いているようです。
とはいっても、もともと使っている機能は外付け USB キーボード向けの
Ctrl と Caps の入れ替えだけです。


EM・ONE は辞書ソフトとして DicLand が ROM に入っています。そのままだと
表示は結構重いです。そういえばスタートメニューの表示も ZERO3[es] より
引っ掛かりがあって待たされる感じがします。
この引っかかるような重さは見覚えがあります。PocketPC いつもの日本語
フォント展開でしょう。フォントキャッシュのカスタマイズで速くなると思われます。


ZERO3 でも使っていた PocketWZ3.0 を入れました。
PWZ3 が WM5 で動くのはこのありがたいパッチのおかげです。
Pocket WZ-EditorをWindows Mobileで起動できるようにするパッチ
動作的には問題なく使えていますが、画面の上部にメニューバーが出たり
ダイアログが画面からはみ出るウィンドウ表示されるなど、
少々いつもと違う画面になっています。
もしかしたら画面解像度で PocketPC / HandheldPC を判断しているのかも
しれません。


GSPlayer を入れました。
Tool→Options→Associations で pls の関連付けにチェックを入れておけば
SHOUTcast でラジオのストリーム放送を
聴くこともできます。さすがに 128Kbps 程度の再生は余裕でこなせるようです。
ストリーム再生で音楽を聴きながらブラウザで web を見ていても、
再生が途切れることもなく快適です。
でも使っていると本体裏面が結構あったかくなります。


3D アクセラレータの機能はどうなっているか、d3dmcaps の結果です。
なんと・・使われているドライバは「D3DMXSC50PB.DLL」、ただの XScale 向けの
CPU ドライバです。
  no HWTRANSFORMANDLIGHT
  no HWRASTERIZATION
せっかくグラフィックアクセラレータ NVIDIA GoForce5500 内蔵なのに
Direct3DMobile では 3D 描画にハードウエアアクセラレートかかりません。
期待したのに、、いやもう残念でなりません。
SHARP EM・ONE の 3D 機能


・「とうとう EMOBILE EM ONE 買いました
・「EMOBILE EM ONE 神経質なタスク管理からの開放
・「EMOBILE EM ONE を手に入れて、通信&ハード面