日別アーカイブ: 2011年7月18日

LiveView MN800 Android のマイクロディスプレイ

SonyEricsson の LiveView MN800 を使ってみました。
音楽プレイヤーや腕時計のような小型の Bluetooth 端末です。
任意のアプリを追加可能で、スマートフォン等の Android 端末と連動して
情報閲覧が可能となります。

LiveView MN800

何が出来るのかイメージしにくいのですが、基本的にワイヤレスで動く小型の
ディスプレイ&リモコンとなっているようです。

アプリ自体は Android 端末側(親機)で動作します。
画面の表示とボタン入力だけを Bluetooth 経由で通信する仕組みとなっている
ようです。

メールなどの着信通知だけでなく、親機側にアプリ(LiveView plug-in)を追加
すればさまざまな動作が可能となります。
自由度が高い反面、親機からある程度離れて通信出来ない状態になるとこれらの
アプリは機能しなくなります。

● Xperia 以外でも使える

必要なアプリを入れて Bluetooth でペアリングすれば他の Android 端末でも
動くようです。今のところ HTC Desire X06HT (Android 2.2) で使えています。

●親機側に必要なソフト

(1) LiveView アプリケーション
(2) LiveWare マネージャ

最低限必要なのは (1) です。
利用時はペアリングして接続し、通信可能な状態でかつ (1) が起動してる必要が
あります。(バックグラウンド可)

(2) は、LiveView が Bluetooth 接続された場合に (1) を立ち上げてくれる
サポートツールのようです。(2) がある方が取り扱いが楽になりました。

●接続の 3状態

1. Bluetooth のペアリング
親機となる Android 端末と LiveView を Bluetooth でペアリングする

2. Bluetooth の接続
親機と LiveView を接続する (ペアリングしていれば自動接続可能)

3. 通信状態
LiveView アプリケーションが起動して通信可能状態となる

LiveWare マネージャはおそらく 2. の状態を検出して 3. にする働きをします。
マネージャがなくても手動で LiveView アプリケーションを起動しても通信状態
にできます。

●操作は 5 way 方式

画面枠の上下左右がタッチボタンとなっています。
方向キーに相当し、右上の角のボタン (コントロールボタン) が決定キーです。

マニュアルでは左側が「電源ボタン」右側が「コントロールボタン」という名称に
なっています。

電源ボタン  コントロールボタン
   +----------------+
   |       ↑       |
   |                |
   |←    画面    →|
   |                |
   |       ↓       |
   +----------------+
                        短く押した場合        長押し
---------------------------------------------------------------
電源ボタン              画面 On/Off           電源 On/Off
コントロールボタン      決定                  戻る
方向ボタン              選択など

方向キーで選択して右上のコントロールボタンで決定、コントロールボタンの長押し
で戻るのが基本操作です。

●時計機能

通信出来ない状態になっても時計画面は表示できます。

時刻設定などはなく、また日時のバッテリーバックアップ自体が無いようです。
電源を完全に切ってしまうと忘れるので、電源投入後に親機から現在時刻を
受け取っています。

そのため時計として使う場合も電源を入れたら最低一回は親機との通信が必要です。
親機と同期してしまえば、以後接続が切れても時計自体は動いています。

時計画面でコントロールボタンを押すと機能メニューになります。

●再接続

接続が切れている時にコントロールボタンを押すと再接続を試みます。

親機側の接続状態と LiveView 側の接続状態が食い違っていると再接続に
失敗し続けることがあるようです。
このあたりはまだいろいろ試行錯誤している段階です。

●音楽プレイヤー

メニュー画面でコントロールボタンを長押しすると、音楽プレイヤーのリモコン
画面になります。
Android 内蔵の音楽プレイヤーの再生や音量調節が出来ます。
若干タイムラグがあるので、ボタンを押したあとワンテンポ待つイメージでうまく
いきます。

●プラグイン

プラグインで機能を追加することが出来ます。
直接 Android Market で検索してもいいし、LiveWare マネージャから探すことも
できます。

追加したプラグインは、LiveView アプリケーション」を開いて

「タイルをカスタマイズ」→「プラグインの管理」

で設定します。自分でプラグイン開発もできるようです。

●使い道

・画面が小さく表示内容が限られる
・常に親機と通信して動作するため操作性は若干重く感じる
・親機を一緒に持ち歩かなければならない
・バッテリーの持ちと接続安定性

いろいろ面白い使い方ができそうなのですが、やはり上の制限があります。
親機を持ち歩くなら直接 Android 端末を取り出したほうが早い・・
と言われたらそれまでなので、使う側にもちょっとした努力と工夫が必要です。

例えば LiveVew を腕時計のように身につけるなら端末をとり出さなくても
情報を見れるし、通知もすぐわかる。
(逆に身につけないと振動通知は気がつかない可能性が高い)
他にも Tablet を親機にして電車の中で使う、など。

100% いつでもあった方が便利、とは言えませんが、今までできなかった
ことのいくつかを埋めてくれることは確かです。

プラグインを入れたり作ったり、使い方を工夫するところも含めて
楽しんでいくデバイスだと思います。