Huawei P30 Lite と Fire HD 10 (2019年新型) のコンパイル時間を調べてみました。P30 Lite は電源設定をパフォーマンスモードにしています。いずれも Android 9.0 で Termux clang 9.0 を使用しています。
・time はコンパイル時間で単位は秒、値が小さい方が高速です。
・clock は GHz
CPU はどちらも Cortex-A73 + Cortex-A53 の big.LITTLE 8 core ですが RAM 容量に差があります。
↓UserLAnd + Ubuntu 18.04 でも比較してみました。clang は 8.0 になります。
思ったほど Termux と差がなくなっています。これなら Termux を併用せずに UserLAnd だけの利用で十分かもしれません。
他のデバイスも含めて比べてみました。
・time はコンパイル時間で単位は秒、値が小さい方が高速です。
この表↑では clang の Version に違いがあるのでより詳しいデータを見たい方は こちら を参照してください。
Pixel3 の UserLAnd でも新しい Filesystem / Session を作って Ubuntu をインストールし直したところ、メタファイルがなくなり以前よりもかなり速くなっていました。いつ更新されてのか把握していませんが、1年以上前から古いファイルシステムを使い続けている場合はインストールし直した方が良いかもしれません。
今日 Raspberry Pi 4 (4GB) が届いたので軽く調べています。とりあえずコンパイルは Raspberry Pi 4 より Jetson Nano の方が速いです。
関連ページ
・HYPERでんち: Compile Benchmark
関連エントリ
・Android: UserLAnd + Termux を Note PC 代わりに使う
・Jetson Nano で TensorFlow の C 言語 API を使う
・Jetson Nano / Clang の Version とコンパイル速度の比較
・Oculus Quest も文章書き&開発マシンにする
・Snapdragon 835 と 845 のコンパイル時間の比較&浮動小数点演算能力
・ARM CPU 上の開発環境とコンパイル時間の比較 (2) Pixel 3/UserLAnd
・ARM CPU 上の開発環境とコンパイル時間の比較
Device | SoC | CPU | Clock | core | RAM | time |
---|---|---|---|---|---|---|
Huawei P30 Lite | Kirin 710 | A73+A53 | 2.2+1.7 | 4+4 | 4GB | 71 |
Fire HD 10 (2019) | MT8183 | A73+A53 | 2.0+2.0 | 4+4 | 2GB | 83 |
・time はコンパイル時間で単位は秒、値が小さい方が高速です。
・clock は GHz
CPU はどちらも Cortex-A73 + Cortex-A53 の big.LITTLE 8 core ですが RAM 容量に差があります。
↓UserLAnd + Ubuntu 18.04 でも比較してみました。clang は 8.0 になります。
Device | SoC | CPU | Clock | core | RAM | time |
---|---|---|---|---|---|---|
Huawei P30 Lite | Kirin 710 | A73+A53 | 2.2+1.7 | 4+4 | 4GB | 85 |
Fire HD 10 (2019) | MT8183 | A73+A53 | 2.0+2.0 | 4+4 | 2GB | 86 |
思ったほど Termux と差がなくなっています。これなら Termux を併用せずに UserLAnd だけの利用で十分かもしれません。
他のデバイスも含めて比べてみました。
Device | SoC | CPU | Clock | core | OS | time |
---|---|---|---|---|---|---|
Google Pixel 3 | Snapdragon 845 | Kryo385 | 2.8+1.8 | 4+4 | Termux | 35 |
Essential Phone | Snapdragon 835 | Kryo280 | 2.5+1.9 | 4+4 | Termux | 40 |
Google Pixel 3 | Snapdragon 845 | Kryo385 | 2.8+1.8 | 4+4 | UserLAnd | 51 |
Essential Phone | Snapdragon 835 | Kryo280 | 2.5+1.9 | 4+4 | UserLAnd | 61 |
Huawei P30 Lite | Kirin 710 | A73+A53 | 2.2+1.7 | 4+4 | Termux | 71 |
Fire HD 10 (2019) | MT8183 | A73+A53 | 2.0+2.0 | 4+4 | Termux | 83 |
Huawei P30 Lite | Kirin 710 | A73+A53 | 2.2+1.7 | 4+4 | UserLAnd | 85 |
Fire HD 10 (2019) | MT8183 | A73+A53 | 2.0+2.0 | 4+4 | UserLAnd | 86 |
Jetson Nano | Tegra X1 | A57 | 1.43 | 4 | Ubuntu 18.04 | 118 |
Raspberry Pi 4 | BCM2711 | A72 | 1.5 | 4 | Raspbian 10 | 186 |
Raspberry Pi 3 | BCM2837 | A53 | 1.2 | 4 | Raspbian 10 | 331 |
・time はコンパイル時間で単位は秒、値が小さい方が高速です。
この表↑では clang の Version に違いがあるのでより詳しいデータを見たい方は こちら を参照してください。
Pixel3 の UserLAnd でも新しい Filesystem / Session を作って Ubuntu をインストールし直したところ、メタファイルがなくなり以前よりもかなり速くなっていました。いつ更新されてのか把握していませんが、1年以上前から古いファイルシステムを使い続けている場合はインストールし直した方が良いかもしれません。
今日 Raspberry Pi 4 (4GB) が届いたので軽く調べています。とりあえずコンパイルは Raspberry Pi 4 より Jetson Nano の方が速いです。
関連ページ
・HYPERでんち: Compile Benchmark
関連エントリ
・Android: UserLAnd + Termux を Note PC 代わりに使う
・Jetson Nano で TensorFlow の C 言語 API を使う
・Jetson Nano / Clang の Version とコンパイル速度の比較
・Oculus Quest も文章書き&開発マシンにする
・Snapdragon 835 と 845 のコンパイル時間の比較&浮動小数点演算能力
・ARM CPU 上の開発環境とコンパイル時間の比較 (2) Pixel 3/UserLAnd
・ARM CPU 上の開発環境とコンパイル時間の比較
2019/11/28
Oculus Quest で Rift のゲームをプレイする (Oculus Link)
Oculus Quest が PC 接続に対応しました。まだベータですが、Oculus Quest で PC 向けの VR ゲームも遊べるようになります。
・Oculus Questスタートガイド。
使い方は上のページから「Oculus Questヘッドセットを設定するにはどうすればよいですか。」→「Oculus LinkでQuestを設定する」の順で開くと出てきます。
Oculus Quest は 6.6DoF、頭と両手合わせて合計自由度 18 に対応しつつ完全ワイヤレス化を実現した VR HMD です。外部のセンサー設置も不要で準備いらず。ルームスケール対応の本格的な VR ゲームができるのに充電して電源を入れるだけ。携帯ゲーム機のような手軽さが魅力の一体型 VR です。
ただし Platform は Android ベースの独自のもので、Quest 対応ソフトしかプレイできませんでした。Oculus Go/GearVR との互換性もなかったのですが、この辺りは徐々に解消されつつあるようです。
さらに Oculus Link 機能によってハイエンド系 VR ゲームもプレイできるようになります。つまり PC とケーブルがあれば Oculus Quest が Oculus Rift/Oculus Rift S の代わりになりるわけです。
まだ専用の Oculus Link ケーブルが発売されていないので、β版を試すには USBケーブルが必要です。

↑推奨のケーブル (Anker USB 3.0 3m) を使用しています。
専用ケーブルではないのでコネクタが斜め前方に飛び出して少々じゃまになりがち。ケーブルを引っ張ると簡単に抜けてしまうので写真ではベルトで止めています。
使い方は Oculus Rift と同じです。予め PC 側で Oculus アプリをインストールしておくと、接続時に Quest を認識します。Quest 側にダイアログが出るので許可すれば OK です。

Oculus Store で Rift 向けアプリがプレイできますし、そのまま SteamVR を起動すれば Steam の VR ゲームも動きました。

特に遅延なども見られず遜色ない動きです。使用した PC は Ryzen 7 1800X + GeForce RTX 2070 SUPER。モバイルも据え置きもこれ一台。今お勧めできるデバイスを選ぶとしたら Quest 一択になりそうです。
関連エントリ
・Oculus Quest 5万円ちょうどで買えるフルスペック VR
・Oculus Quest も文章書き&開発マシンにする
・Android/Oculus Go/Daydream の画面をミラーリングするツールを作ってみた
・Oculus Go で一般 Android アプリを起動できるランチャーを作ってみた
・VR で物が大きく見えたり小さく見えたりするわけ
・Oculus Go は VR ができる新しい携帯ゲーム機
・Oculus Questスタートガイド。
使い方は上のページから「Oculus Questヘッドセットを設定するにはどうすればよいですか。」→「Oculus LinkでQuestを設定する」の順で開くと出てきます。
Oculus Quest は 6.6DoF、頭と両手合わせて合計自由度 18 に対応しつつ完全ワイヤレス化を実現した VR HMD です。外部のセンサー設置も不要で準備いらず。ルームスケール対応の本格的な VR ゲームができるのに充電して電源を入れるだけ。携帯ゲーム機のような手軽さが魅力の一体型 VR です。
ただし Platform は Android ベースの独自のもので、Quest 対応ソフトしかプレイできませんでした。Oculus Go/GearVR との互換性もなかったのですが、この辺りは徐々に解消されつつあるようです。
さらに Oculus Link 機能によってハイエンド系 VR ゲームもプレイできるようになります。つまり PC とケーブルがあれば Oculus Quest が Oculus Rift/Oculus Rift S の代わりになりるわけです。
まだ専用の Oculus Link ケーブルが発売されていないので、β版を試すには USBケーブルが必要です。

↑推奨のケーブル (Anker USB 3.0 3m) を使用しています。
専用ケーブルではないのでコネクタが斜め前方に飛び出して少々じゃまになりがち。ケーブルを引っ張ると簡単に抜けてしまうので写真ではベルトで止めています。
使い方は Oculus Rift と同じです。予め PC 側で Oculus アプリをインストールしておくと、接続時に Quest を認識します。Quest 側にダイアログが出るので許可すれば OK です。

Oculus Store で Rift 向けアプリがプレイできますし、そのまま SteamVR を起動すれば Steam の VR ゲームも動きました。

特に遅延なども見られず遜色ない動きです。使用した PC は Ryzen 7 1800X + GeForce RTX 2070 SUPER。モバイルも据え置きもこれ一台。今お勧めできるデバイスを選ぶとしたら Quest 一択になりそうです。
関連エントリ
・Oculus Quest 5万円ちょうどで買えるフルスペック VR
・Oculus Quest も文章書き&開発マシンにする
・Android/Oculus Go/Daydream の画面をミラーリングするツールを作ってみた
・Oculus Go で一般 Android アプリを起動できるランチャーを作ってみた
・VR で物が大きく見えたり小さく見えたりするわけ
・Oculus Go は VR ができる新しい携帯ゲーム機