WiMAX ルータ URoad-5000

シンセイコーポレーションのモバイルルータ URoad-5000 購入しました。

URoad-5000

WiMAX の回線をどこでも使えるようにするための無線LAN ルーターです。
同じシンセイコーポレーション製の USB WiMAX アダプタを使うことが出来ます。
ちょうど UQ WiMAX 用のUD01SS を持っていたので、ビックカメラで URoad-5000
のみ購入してきました。

●使えるアダプタ

URoad-5000 は USB タイプの WiMAX アダプタに対応したモバイルルーターなので
単体では何も出来ません。添付の「かんたん説明マニュアル」を見ると使える
アダプタは MW-U2510 だけだそうです。

web サイトの FAQ (よくある質問) を読むと UD01SS, UD03SS, BDSS01,
MW-U2510/DM が使えるとのこと。これら全部 MW-U2510 と同じものだそうです。
実際 UD01SS の USB コネクタの裏側には「モデル名 MW-U2510」と小さい字で
書かれています。

●使い道

今のところ iPhone 等の携帯端末から WiMAX 回線を使うには PC か WiMAX 対応
ルーターが必要になります。ルーターの場合アドホックに対応していない
DS や PSP でも使用できます。
箱にも PSP, NINTENDO DS, iPod touch 対応と書かれていました。

また WiMAX の USB アダプタには 64bit OS 向けドライバがまだありません。
ルータ経由なら Windows7 x64 からも WiMAX つなげられるようになるはずです。

●説明書がない

最初に少々戸惑ったのは本体の取扱説明書がないことです。
無線LAN 設定方法までの手順が書かれた「かんたん設定マニュアル」は入って
いましたが、他に説明書も CD-ROM 等もありません。
バッテリーの入れ方や充電方法(ACアダプタをつなぐと電源が入ってしまう)など、
難しくはないけど、しばらく使ってみないとわからないことがあります。
購入時に店員が念入りに付属品の確認をしていたのはこのためかもしれません。
説明書がない等の問い合わせがあるのではないでしょうか。

製品情報ページには FAQ の pdf が掲載されており、補足の説明はこちらを見る
ことになるようです。

●大きさ

本体はバッテリー内蔵ながら非常に小さく手に持った感じも軽量です。
カタログ値でバッテリー込み 110g。
実測でバッテリーパックが 49g、本体が 57g の合計 106g でした。
重量の半分近くがバッテリーです。
UD01SS は実測 19g だったのであわせて 125g くらい。

uroad5000
↑左端が UD01SS、真ん中が URoad-5000

大きさも iPhone くらいのサイズで予想よりも薄型でした。
WindowsMobile のスマートフォンをもう1つ持ち歩くくらいの感覚です。

ただ USB アダプタ UD01SS を接続すると持ち歩きに不安な形ででっぱります。
ノート PC に直接差した場合と可搬性はあまり変わらないかもしれません。

uroad5000
uroad5000

●利用は簡単

USB WiMAX アダプタ UD01SS は、もともと UQ から購入したもので PC につないで
使用していました。そのまま URoad-5000 に差し込むだけで使えるようです。

サイドの小さいボタンを長押しして電源を入れると、しばらくして接続ランプが
点灯します。

最初から WEP と WPA-PSK(TKIP) 対応の 2種類の SSID が登録されていました。
キーはどちらも同じで本体裏に貼ってあるシールに書かれています。
SSID, KEY, PIN と 3つ番号があるけど使うのは「KEY:~」の方です。

WEP しか使えない DS は URoad-****** の方につなぎます。それ以外は
URoadWPS-****** を使えば大丈夫なはずです。(もしだめなら URoad- の方へ)
つながったら「かんたん設定マニュアル」に従って、ブラウザからセキュリティ
等の設定変更ができるようになります。

●電源投入

まだほとんど使っていないので実際のバッテリー寿命などはまだわかりません。
スペック上は連続使用 3時間だそうです。
AC アダプタのコネクタはサイズは細くて特殊な形状でしたが、アダプタ本体も
割と小さい方でしょう。AC アダプタの電圧は 5V。
バッテリーの電源容量は 3.7V 2200mAh でした。

電源を入れてから WiMAX が利用可能になるまで少々時間がかかります。

(1) Wireless LAN のランプが点灯するまで 25秒
(2) USBアダプタ(UD01SS) の LED がつくまで 40秒
(3) WiMAX の電波状況ランプが点灯して使えるようになるまで 60~70秒

電源を入れてから 1分少々。特に UD01SS が電波をつかんで安定するまで意外に
時間がかかるようです。たまに初期化に失敗するのか UD01SS の再初期化が
何度か行われるようで、その場合は 2分近くかかることもありました。

つながらないときは何度も電源入れ直したりアダプタを抜き差しして
しまいましたが、しばらく待つのが正解のようです。
ちなみに電源入れたあとに UD01SS を差し込んでも大丈夫でした。

●速度

VAIO type P に UD01SS 直差しで 3Mbps 出る場所でテストしました。
URoad-5000 経由では 2Mbps。思ったよりも速度が落ちています。

周囲に無線 LAN 機器が多数あるので、無線 LAN 側が混信している可能性もあります。
チャンネルを手動で変更すると多少上がって 2.3Mbps 程に。
でも主に移動時に使うので自動選択に戻しました。

URoad-5000 は 11b/g/n に対応しています。
VAIO type P (Windows7 RC) のダイアログでは 300Mbps と表示されており、
11n で接続されていたようです。

●接続

とりあえず VAIO type P 、DS lite 、iPhone でつないでみました。
それなりに快適で、これなら iPod touch のままでも良かったんじゃないかと
一瞬思いました。

電源を入れてから鞄にいれて都内の電車内で使ってみました。結果はほぼ全滅です。
駅で停車中たまにつながりますが駅間では切れます。
圏外からの再接続が間に合わないらしく、停車中圏内になってもほとんど安定して
使える状態にはなりませんでした。

また VAIO type P に直差しした場合よりも感度が落ちるのか、以前ノート PC で
ぎりぎり使えていた場所でもなかなか安定しません。
とりあえず通勤時は使えないことが判明。
iPod touch + UQ で十分かも、と思ったのは間違いでした。

●まとめ

優先 LAN 端子はなく無線 LAN のみです。
WiMAX 以外使えない専用機なので WiMAX をしっかり使おう、という人向けです。
小型軽量でバッテリー駆動できるのはメリットですが、移動中は安定しません
外出時どこかに腰を据えて使うことになります。

PC に直接アダプタをさして使うよりも速度は少々落ちます。
通信速度も、圏外からの立ち上がりも若干時間がかかるようになった印象です。
ルーターのオーバーヘッドなのか電波の入りが悪くなるのが原因なのかはわかりません。

利点は PC なしで WiMAX の回線が使えることです。
iPod touch や iPhone で高速なネット接続出来ますし、外出時に DS や PSP を
ネットにつなぐこともできるでしょう。

自分の用途だと使える場所が限られてしまうので、まだ活躍できるかわかりませんが
これからいろいろ使ってみます。

※ 次回に続く (2009/08/05)

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