PS3 Linux きた!v1.60ファームで起動改良!

Playstation3 の新しいファーム v1.60 が 2007/03/22 に公開されました。
どうやら他のシステム周りの起動方法が変更されているようです。
もしかしたら、内蔵HDDに他のシステム用のパーティションを切らなくても、
DVD から Linux 起動ができるかもしれません!!

とりあえず次の実験をしました。

(1) すでに Linux を install してあった PS3 を v1.60 にファームアップ。

(2) v1.60 で内蔵 HDD を再フォーマットし、全部を PS3 に割り当てる。
 これで内蔵 HDD の Linux は消えた。

(3) 本体設定から「優先起動システム」や「他のシステムインストール」を選択
 できることを確認。

(4) 優先起動システムを他のシステムに切り替えて、内蔵 HDD に Linux 用
 パーティションがまったくなくても kboot が起動することを確認した。

v1.5 までは、内蔵HDDにパーティションがないとこれらの選択ができませんでした。

ただし、購入直後でまだ他のシステムインストーラを実行していない状態だと
上記のメニュー選択ができるかどうかはまだわかりません。
これで「他のシステムインストール」が選択できたら完璧です。
ユーザーが作った Linux の DVD 等を比較的簡単に起動できるようになったはずです。

● v1.60 のわかっている改良点のまとめ

・本体内蔵HDDに、他のシステム用パーティションを切らなくても、他のシステム
 インストールや起動システムの変更が可能になった。

   これで DVD から boot するだけの Linux を導入するための敷居が
   大幅に下がったはずです。

   考えられるメリットは
    ・DVD 起動する Linux を簡単に試せる。
    ・ユーザーが作った PS3 (Linux) 用ゲームなどを配布しやすくなる。
    ・この blog で解説してきたように外付け HDD から Linux を起動して
     使うならば、内蔵 HDD は全部 GAME 用にできる。

・優先起動システムを「他のシステム」に切り替えると、その場で他のシステム
 を起動できるようになった。
   以前は GAME-OS → Linxu の切り替えでは、いったん電源を切ってから
   また入れなおす必要がありました。
   これでいちいち電源を切る手間が省けます。
   ますます Linux の Live CD などを試しやすくなります。

またわかったことがあったら書き込んでいきます。